名古屋市で蛇口の水漏れが多い理由

1日に何十回と使用する水道設備は、使用回数が多いことからトラブルが頻発する傾向にあります。どのご家庭でも蛇口の水漏れは1度は経験されていることでしょう。頻発するといっても数年に1回程度ですが、愛知県名古屋市では年間約250万件ものご家庭で蛇口の水漏れが起きていることが同市上下水道局の報告で明らかになりました。250万件というと、名古屋市の全世帯数の80%を占めておりほぼすべての家庭で蛇口の水漏れが起きているといっても過言ではありません。

なぜ名古屋市で水漏れが頻発しているのか、その理由は市の水道管の設置方法に起因していることがわかります。名古屋市はすり鉢状の地形に街が広がっています。インフラ施設も同じく低い土地にあることから、浄水場では水量を強めないと高台にある郊外にまで水が送れないという訳です。一般的に約5hPaの水圧で水道管内に水が送られていますが、名古屋市上下水道局ではその2倍にあたる10hPaで水を供給しています。

この強い水圧を各家庭でも受けていることから、水栓設備に強い負担が掛かり蛇口の水漏れを引き起こしています。トラブルが相次ぎ市民からの改善要求を受けて、供給する水道水の水圧を下げると共に各要所にポンプを設置して、水流が弱まらないようする簡易設備を置くことを2019年2月の市長の定例会見で発表されました。各所で相次いだトラブルは今後、少しずつ改善されていくことが伺えます。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です